歯科特殊健康診断

8月21日、某事業所の歯科特殊健康診断に行ってきました。

「特殊健康診断」って何? って方が多いのではないでしょうか。

どんな企業にも、働く人にとって少なからず有害な要因はあります。
製造業なら、取扱物質による危険性、設備や作業からの騒音、環境による影響などありますし、
事務系でもパソコン業務によるVDT関連疾患や騒音、過労働などがあります。

そのなかで、発がん性物質、粉じん、有機溶剤などについては、
雇入れ時・配置転換時・6ヶ月以内毎に義務づけられているのが特殊健康診断で、
法令で決められています(安衛法第66条)

今回は、歯科特殊健康診断でしたが、
この事業所は硝酸などを取り扱っているため、6ヶ月ごとに健康診断を実施されています。

実は、奈良県はじめ国内でも多くの事業所が対象となってくるはずなのですが、
今回のように法律に基づいて自主的に実施されている事業所は少ないのが実情です。

健康診断では、歯の表面、特に前歯が酸で溶解していないのかをチェックします。
勿論、作業場の環境や作業手順、作業主任者の有無などもチェックして、
防止等のアドバイスもします。